balearica’s blog

三十路のしがない会社員が、誰かに届くかわからないような記事を書きます。

腕時計のオーバーホール(Universal Geneve White Shadow編)

突然ですがブログを読まれてる皆さん、腕時計のメンテナンスは定期的に行っていますか?

 

腕時計を複数持つにあたり、一番ハードルが高いのは本体の価格より「その時計を今後責任をもって維持できるか」ということに尽きるかと思います。

そういう意味では生き物を飼うのと心構えは同じかもしれませんね。

 

私は長期間メンテナンスしてない時計は寿命を削っている感覚がして心理的に使えないので、今のところは5年程度の周期で必ずメンテを出しており、今後もその心づもりでいます、が、、ここ数年で一気に増えた時計が一斉にメンテナンス時期に入ったらと思うと。。。少し不安です。

 

さて、前段はこれくらいにして、数か月前に某アンティーク時計専門店にOHを依頼していた時計(Universal Geneve White Shadow)がメンテナンスから上がってきたので、

こちらのことを少し書きたいと思います。

 

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こちらの時計、前回の記事でも紹介した通り、ムーブメントが50年以上前の設計と言われてもにわかに信じられないほど薄い時計(2.5mm?)で

その薄さを実現するために華奢にならざるを得なかった部分が多くあり、

そのために現代まで問題なく稼働できる個体は少なくなっているようです。

 

幸い私が入手した個体は裏蓋に保護シールが張られたままの使用回数の少ない個体だったため、部品交換等もなくオーバーホールだけで正常に動作するようになってくれました。

とはいえ無理は禁物、修理を実際に行っていただいた方も仰っていましたが、部品交換が必要になる修理が今後必要になったら、パーツの入手難度から対応は難しくなってしまうとのこと。。。

スーツの裾で保護される秋から春までの利用に限定するなど、無理ない範囲で楽しみたいですね。

 

最後にメンテナンスに掛かった費用を簡単に

 

 

 作業項目
 ・オーバーホール ¥34,100
 ・天府調整       ¥3,300
 ・ヒゲゼンマイ直し  ¥2,200
 ・ケース洗浄     ¥2,750
 ・裏蓋パッキン交換(サービス)
 ・磁気抜き(サービス)

 

〆て ¥42,350(税込み)でした

ケース洗浄については正直迷いましたが、風防の隙間の気になる汚れが無くなったので結果的に正解でした。

個人的には時計を復活させる金額としては4万は非常にリーズナブルかなと感じます。

 

 

今回はアンティーク時計のオーバーホールについて書かせていただきました。

個人的にこのブログを始めたのは、そもそも以前オールドインター(IWC)の正規メンテナンス料金を調べた際に、個人ブログが非常に参考になったのがきっかけだったので、

これまでメンテナンスに出した時計(IWC(オールド),Rolex (デイトジャスト),Glashutte Original (セネタクロノグラフ))についてもおいおい記事にしたいと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

腕時計という道楽

とりあえず初投稿を済ませ、いよいよ本格的に(?)趣味のお話を。

 

先程の投稿でも触れましたが、私がこのブログで書く記事の多くは腕時計の話になるかと思います。

というのも筆者、大の腕時計好き。

父から祖父の腕時計を受け継いで以来、腕時計にドはまりし

気づけば2年で14本という大所帯となっていました。

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もちろん高価な腕時計を買うことなんてできず、殆どは10万未満、高くても30万前後の比較的お手頃なものばかり

 

ただ、腕時計というものは不思議なもので、3万程度で買った腕時計と30万で購入した時計

お値段は文字通り桁が違うのに、満足度は対等、それどころか今は衰退した伝説的な時計メーカーの製品だったりすると、むしろ安い時計のほうが心が踊ったりしてしまうことも

 

とくにUniversal Geneveの70年代の時計については、個人的にはもっと評価されるべき時計の筆頭だと思っています。

どういう時計かご存知ない方でも、この写真を見れば納得してもらえるはず

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これはヤフオクで30000円で落札した、ほぼ未使用のUniversal Geneve White ShadowをOHに出したときに撮らせてもらったムーブメントの写真です。

 

コート・ド・ジュネーブの艶めかしい光沢、マイクロローターの非対称の美しさ

20世紀最薄の市販された自動巻きムーブメント(2.5mm)で、21世紀になるまで記録を破られることがなかったという物語性

 

どこを取っても魅力しか無いこの時計を3万で買うことができるって信じられますか?

 

もちろんこの手の薄型を追求したムーブメントはご多分に漏れず耐久性に難アリで

デイト付きモデルではツツカナがゆるゆるになっており、日付をまたぐことができなくなっている個体が多いようですが

それを考慮してもこのお値段は評価されてなさすぎでは。。。と感じます。

 

この時計についてはまた改めて単独記事にて取り上げたいと考えていますのでここまで

できれば持っている時計全てについてそれぞれ単独記事で取り上げたいですね。

 

今回は以上となります。

次の記事を上げるのが早速楽しみになってきました。

実はブログについては以前gooで運営していたことがあるのですが、そのときは3つ記事を上げただけで更新しなくなり、ブログを閉鎖した前科があったため、今回も続けられるか不安だったのですが

この感じだと大丈夫そうですね

ゆるっと楽しく続けていきたいと考えていますので、のんびりお付き合いいただければ幸いです。

「初めて」を重ねる

四月、年度始まりの季節。

これを読まれている皆さんも、新たなる出会いや別れ、また新しい環境に否応なく、もしくは進んで入り、

期待と不安が入り混じったひと月を過ごされた方も多かったのではないでしょうか。

 

私自身も四月から社会人向け大学院に入学し、仕事と勉学(授業課題)の狭間であっぷあっぷなひと月を過ごしてきました。

しかし、四月に入ってひと月、次第に新たな生活に慣れ、少し精神的に余裕ができてきた事から、

以前からやってみようと思いながらもチャレンジして来なかったブログをこの機会に!と思い

このブログを書くことと相成りました。

 

そんな過剰な意気込みで始めたブログですが、実際に投稿するのはそんな大層な記事でなく、

広大なパズルの盤面にピースを一つ浮かべるような、誰に届くのかすらわからない、でも誰かに届くかもしれないような記事を書きたいと思っています。

 

最後になりますが、少し筆者の紹介をば。

私は都内で会社員をやっている、しがない三十路院生です。

趣味は時計と鳥と写真と旅行、このブログでは時計の話が多くなりそうな気がします。

 

こんなかんじで始まった当ブログ、三日坊主な筆者がどこまで続けることができるのかはわかりませんが、気が向く限りにおいて続けてゆきたいと思います。

 

拙い文章にもかかわらずここまでお読みくださり本当にありがとうございました。